第373回定例会での活動状況

第372回臨時会は会派役員による予算総括質疑のため、出番はありませんでした。
第373回定例会では、以下の内容で予算総括質疑に臨みました。

1.議会費削減額充当予定事業について
2.「新しい生活様式」への支援について
3.感染症対策強化、防止対策について

【議事録】

/////以下質疑内容/////
◆庄田圭佑委員 庄田圭佑でございます。中島委員に続きまして、総括質疑を継続させていただきたいと思います。若干時間を押しておりますので、質疑のほうに移ってまいりたいと思います。
 今回の第二号、第三号補正予算、そして五月の臨時議会の補正予算を合わせると総額で一千二百億円ぐらいになるということでございます。新型コロナウイルス感染症の影響がいかに大きかったかということをこの数字上でも物語っているのかなと思っているところでございますが、先頃IMFのほうでも今年の世界経済の見通しということで、日本においてはマイナス五・八%の実質経済成長率の見通しだということが示されていたということでございます。コロナの影響から反転攻勢、Ⅴ字回復に向けて、いかに速やかにその回復を果たしていくということを考えれば、県の予算の速やかな執行というのが極めて重要じゃないかと認識をしているところでございます。この点について、知事の認識をお伺いしたいと思います。

◎大森克之総務部長 地域の医療や中小企業の下支え、雇用の維持など新型コロナウイルス感染症の影響から県民の生活を守るためには、必要な対策を適時適切に予算化することに加えまして、事業効果の早期発現に向け速やかな予算執行が極めて重要であると考えております。このため企業等への補助金など膨大な処理件数が見込まれる事務につきましては、マンパワー不足を補うために民間委託を行うとともに、申請書類の記載事項や添付書類を可能な限り簡素化するなど、法令や制度の中で許される範囲内で迅速な予算執行に努めているところでございます。今後もこのような考え方の下、創意工夫を凝らしまして、あらゆる手だてを講じて速やかな予算の執行に努めてまいります。

◆庄田圭佑委員 速やかな執行に努めていくということで答弁いただきました。かなり雇用調整助成金なども手間がかかるということで、新聞でもいろいろと出ていたということでございます。やはりマンパワー不足で外注をするといったことでお話をいただいたわけでございますが、あわせて、もっと簡略化できるような、まさに昨年もRPAの実証実験をされていたわけでございますので、様々なそういったソフトも使いながら速やかな執行に努めていただきたいと思っております。
 あわせて、今の件でお伺いしたいわけでございますが、膨大な予算が措置をされていますが、東京のほうでもなかなかコロナウイルスの新規の患者の数が減らないという実態があって、今後の情勢を見ながら予算の更なる増額、七月にも補正予算が組まれて臨時議会が招集される予定だと伺っておりますが、更なる予算の上積みといったことについて、何かお考えがあればお聞かせいただきたいと思います。

◎村井嘉浩知事 今回、臨時交付金の額がつい先日発表されました。今議会中に予算を組み立てることは難しいということで、来月改めて臨時議会をお願いしなければならなくなっているわけであります。臨時交付金、国から示されたのは約百四十一億円ということであります。まだ相当ありますので、しっかりと精査をいたしまして優先順位をつけて、議会にお諮りできるように準備してまいりたいと思っております。

◆庄田圭佑委員 ぜひ、精査して効果的な事業に予算を措置していただきたいと思っているところでございます。
 そうしたコロナウイルス関連の財源の確保で、県議会のほうでも約一億円の財源を確保してほしいということで、特にコロナからの反転攻勢期に向けた財源として活用してほしいということで、一億円の財源を捻出させていただいたということでございます。今議会では、医療従事者支援金と観光・宿泊・飲食事業者クラウドファンディング活用促進費に、それぞれ議会費の削減された部分が充当されるということになっておりますが、それぞれの簡単で構いませんので概要と一体議会費がどの程度充当されるのか、お伺いしたいと思います。
 あわせて、コロナ寄附の状況についてもお伺いしたいと思います。

◎村井嘉浩知事 議会の皆様に御協力をいただいたことに改めて御礼を申し上げたいと思います。
 医療従事者支援金でありますが、帰国者・接触者外来設置医療機関において、検体の採取などを行った医療従事者には一日当たり日額二千円を、感染患者の入院を受け入れた医療機関において、患者の治療を行ってくださった医療従事者には一日当たり日額四千円を支給するということにしております。検体採取も行った、そして治療も行ったという方もおられるんです。その方は四千円ということにさせていただきます。医療従事者の支援金の事業の総額でございますが、六千七百四十八万八千円。六千七百四十八万八千円のうち議会費の削減額充当額は、二千七百四十八万八千円であります。残りは新型コロナウイルス感染症対策給付金を充てさせていただきました。
 クラウドファンディングは県内の観光・宿泊施設・飲食店に対しまして、県が支援金に対する返礼品の利用券二割増し分、ファンド決済手数料五%等を補助することで、各事業者の喫緊の経営維持と未来の雇用確保を支援するものでございます。クラウドファンディングの活用促進費の事業総額でございますが、これは一億八千八百七十万九千円でございますが、このうち議会費の削減額の充当額は六千九十七万円ということでございます。事業者の受付が終わりまして、いよいよファウンダーの募集を今日から始めているということで、早速新聞にも御協力をいただいて各紙に載せていただいたということでございます。できるだけ協力していただけるように皆さんにお声がけをしてまいりたいと思います。
 そしてコロナ寄附金の受入れ状況でございますが、昨日令和二年六月二十九日時点でございますが、二百件、七千三十七万円受納いたしました。中には個人で一千万円寄附してくださった方もおられたということでございます。県内外の事業者や個人から日々問合せがございますので、引き続き県の広報媒体を活用するなどしてコロナ寄附の周知に努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◆庄田圭佑委員 実はコロナ寄附については、私の県外にいる同級生が宮城県でそういう取組をしないのかとお尋ねがありまして、知事にメールをしたところ、その後しばらくたってからコロナ寄附をやりますと記者会見か何かで知事が公表されて、非常にありがたいと思っております。医療機関で働いていらっしゃる皆様の士気を少しでも高めていく、そして感染のリスクと向き合いながら働いていらっしゃる皆様を何とかこういった寄附で支えていければと思っているところでございます。先ほどクラウドファンディングの募集が五百八十一件あったということでございます。我々議会としては、この反転攻勢に予算を割いてほしいということで充当いただいてるわけでございますが、件数としては五百八十一件。やはりもう少し広がりがあったほうがいいのかなと思っているところでございます。今回の予算の中では五百八十一件ということでございますが、今現在、令和二年度の当初予算、コロナの対策の予算の財源を確保するために見直しをしていると伺っているところでございます。現在、この県で取りまとめている当初予算の見直しの状況について、これによってどの程度財源が捻出できる見込みなのか、また、いつ頃議会に示される予定なのか、お伺いいたします。

◎大森克之総務部長 今般の新型コロナウイルス感染症につきましては、県財政にも大きな影響を及ぼしておりまして、今年度の歳入は県税をはじめとして大幅な減収が見込まれます一方、歳出では休業要請に伴う協力金や雇用対策など、当初予算編成時点では想定されなかった財政負担に加えまして、今後の感染の再拡大に備えた対応も必要であると考えているところでございます。こうした状況を踏まえまして、県主催のイベントをはじめとした事務事業の中止や延期、縮小などの見直しが必要であると考え、現在これらの見直し作業を行っております。見直しに当たりましては、県民生活や地域経済に与える影響が可能な限り小さくなるよう、新型コロナの影響により実施が困難になった事業や県外出張をはじめとした内部管理経費の節減などを中心に検討を進めております。九月定例会には提案できるよう調整していきたいと考えております。

◆庄田圭佑委員 九月定例会のほうにということでありました。具体的にどのぐらいの財源確保ができるかというところまで言及がなかったわけでございまして、まさに今詰めている段階だと認識をしたいと思います。ぜひ、我々も一億円程度議会費を削減させていただいて、反転攻勢期に向けた財源にしてほしいということでお願いをさせていただきましたので、こうしたコロナ対策の予算についても同じように、ぜひ経済対策についてしっかりと回してほしいと思っております。これは要望にさせていただきたいと思います。
 時間がないので次に移っていきたいと思います。
 図らずもこの新型コロナウイルスの影響で、GIGAスクール構想がかなり前倒しで今進んでいるという状況でございます。学校の臨時休業等の緊急時においても、ICTの活用ができる環境が整いつつあると認識をしているところでもございますが、今回の補正予算において、これまでのICT環境の配置状況がどのように変わるのか、お伺いいたします。

◎伊東昭代教育委員会教育長 今回の補正予算は、県立高校の生徒用タブレット端末の整備を更に加速化させるものであり、これによって三クラスに一クラスの整備率となります。
 また、教員用タブレット端末及び教室のプロジェクターは、今議会に予算外議案といたしまして財産の取得に関する議案を提案しております。これは計画を一年前倒しし、今年度中に全ての学校への配備が完了する見込みでございます。オンライン学習等に必要なモバイルルーターやカメラ、マイク等につきましても五月臨時議会で予算化をされており、ICT環境は相当程度整備される予定でございます。

◆庄田圭佑委員 今年度中の整備ということで見通しも含めて答弁いただいたわけでございますが、ちなみに導入されるタブレットは具体にどういったものを想定されておりますか。

◎伊東昭代教育委員会教育長 タブレットの仕様までちょっと手元にございませんので申しわけございません。

◆庄田圭佑委員 後ほど資料を提供いただければありがたいと思います。ぜひ各学校でいろんなタブレットがあると思いますが、できれば調達上のコスト、過去議会答弁でも一括調達などということで確かあったと思いますが、できるだけコスト削減を図りながら有効的な整備に努めていただきたいと思っております。それで肝心なのは、ハード整備された後、それをどのように利活用するかということだと思っております。配備後の利活用についてどのようにお考えなのか、お伺いをさせていただきたいと思います。
 あわせて、三クラスに一クラス分ということで現状は想定しているということでございますが、県立高等学校におけるタブレット一人一台整備に向けた県の考え方もお伺いいたします。

◎伊東昭代教育委員会教育長 先ほどお話ししたように、できるだけ早期にタブレット配備を完了するように準備を進めていきたいと思っております。感染第二波が想定される中にありまして、このタブレット端末ほかウェブカメラ、マイク、ルーターの整備と教職員のICTスキル向上を同時に進めることで、オンラインでの授業、進路指導、ホームルーム活動など幅広い教育活動を展開できるようにしたいと考えております。そのほかタブレット端末はデータ分析、プレゼンテーション、ウェブ会議による国内外の生徒とのディスカッションなど、新学習指導要領が目指します主体的・対話的で深い学びの実践において効果的であり、学校での活用促進に向けて支援をしてまいりたいと考えております。
 また、一人一台端末の件でございますが、高等学校についてはGIGAスクール構想の一人一台端末整備の対象外となっておりますが、教育活動におけるICT利用の重要性というのは一層高まっておりますことから、県教育委員会としては、引き続きハード・ソフト両面においてICT環境の整備に取り組むとともに、国への支援につきましても引き続き求めてまいりたいと考えております。

◆庄田圭佑委員 小中学校は一人一台の整備ということでございます。高校に入ったら三クラスに一クラスの整備というのは、それまでICT環境になれ親しんできた小中学生が高校に上がった途端に、そういった状況がないというのは余りよろしくないのかなと個人的には思っているわけでございます。他県ですと高校でも一人一台整備しているところもありますので、国にも働きかけながらというお話でありましたが、何とか県独自の予算で整備する、あるいは家庭でお持ちであればそういったものを利用するのを認めるとか柔軟な運用を心がけて、ぜひ一人一台の整備に努めていただきたいと、これは要望にさせていただきたいと思いますが、何か一言あればいただきたいと思います。

◎伊東昭代教育委員会教育長 今後教育活動をしていく上で、このタブレット端末などICTの機器の整備というのは不可欠だと思っております。高校における一人一台をどうしていくかということにつきましては、国の支援も求めながら県教育委員会としてもしっかり考えていきたいと思います。

◆庄田圭佑委員 今後検討していきたいということでございました。ぜひ、これは地域間格差、都道府県格差が出ないように一人一台整備をするというのが、今の世界情勢に照らし合わせても適切ではないかなと思っておりますので、改めてこれは要望させていただきたいと思います。
 今議会の予算の中で熱中症対策費ということで、二クラス当たり冷水機一台、各クラス扇風機二台の予算措置がされているということでございます。既にエアコンを整備している学校、あるいは各クラスに扇風機を設置している学校もあると認識しているところでございますが、この設置済みの学校の取扱い、対象外となるのか、設置してある学校についての予算執行の考え方についてお伺いしたいと思います。

◎伊東昭代教育委員会教育長 今回の補正予算の積算に当たりましては、普通教室にエアコンを設置している学校については、扇風機整備分を控除して冷水機の整備分について計上しているところでございます。扇風機につきましては、ほぼ全ての学校において設置しているものの台数が不足しているとの声が多かったことから、配分額を減じることはしないこととしております。いずれ予算執行に当たりましては、学校によって校舎の構造など状況が異なることを踏まえまして、各学校がそれぞれの実情に応じて必要な設備の整備ができるようにしたいと考えております。

◆庄田圭佑委員 各学校の実情に応じて整備ということでございました。学校によっては、例えば製氷機とか冷水機がある学校もあると思います。そういった場合、例えば進学を控えた三年生のクラスに、学校に電気容量の余裕があればという前提になると思いますが、この限られた予算の中でエアコンを整備するということも可能という理解でよろしいでしょうか。

◎伊東昭代教育委員会教育長 今回の熱中症対策費につきましては、夏季休業が短くなるこの夏の熱中症対策ということでございますので、工事など時間のかかるものは難しいところでございます。エアコンといいましても非常に簡易なものなどもあるようでございますので、冷風機も含めてその学校に応じた設備の整備ができるようにしてまいりたいと考えております。

◆庄田圭佑委員 いろんな議員がエアコンの整備について県に求めているわけでございますが、そういったエアコンのハード整備は時間的に難しいという答弁でありました。であれば、今ジャージでの授業を受けるとか、そういう運用もしていると伺っておりますが、例えば生徒の私物で、パーソナル冷却機とか卓上でUSBで電源をとって水を入れると冷たい風が出てくるといったものがあるんですが、そういったものを持ち込んで熱中症対策に充ててもいいというような、柔軟な対応を求めるような教育庁の通達を学校に出すというようなことも必要なのかなと思うわけでございますが、そういった柔軟な現場の運用について通達を出すことも含めて、教育長のお考えが何かあればいただきたいと思います。

◎伊東昭代教育委員会教育長 これまでも各県立学校に対しましては、熱中症事故を防止するためにということで、いろんな工夫をしていただくように周知の通知などを出しているところでございます。水分補給ですとか活動時の服装ですとか個人の体調に留意するとか、いろんなやり方があると思います。持ち込みをどのようにするかというのは学校の状況にもよると思いますので、一律にこれとこれの持ち込みはいいですよという通知を県教育委員会から出すというのは、ちょっと学校にとってどうなのかということも含めて検討させていただきますが、できるだけ柔軟な形で熱中症を予防していくということが非常に重要だと認識しているところでございます。

◆庄田圭佑委員 ぜひ柔軟に、生徒個人個人がしっかりと熱中症対策ができるような体制をしっかりと整えていただきたいと思います。事前に私いろいろと伺ったんですが、熱中症で救急搬送された生徒さん、平成三十年は十九名いらっしゃいまして、昨年度は二名で、今年度、現時点ではまだ一名ということでございました。今年は特に猛暑だという予報も出ておりますので、しっかりとした熱中症対策に当たっていただきたいと思っているところでございます。これは強く要望させていただきまして、なおエアコンの整備についても、これは単年度で一気にというわけではなく、この間答弁の中で新設校には設置をしていくという答弁でありましたが、県内の圏域の各気候等々を踏まえながら、例えば十年ぐらいの計画で毎年五億円ぐらいの予算を割いて整備していくというやり方もあるのではないかと思います。先ほどのコロナ寄附もありましたので、例えば県立高等学校にエアコンを整備するためのエアコン寄附みたいな考えもあるのかなと思います。ぜひ、教育の現場が快適になるように予算を措置していただきたいということを強く求めて、次に移ってまいりたいと思います。
 感染症対策強化防止対策についてでございます。
 中小企業等再起支援費についてお伺いいたします。
 対象となる中小企業は県内どの程度あるのか、また、想定している補助件数はどの程度なのか、加えて、本事業について企業からどのぐらいの問合せがあるのかもお伺いしたいと思います。

◎千葉隆政経済商工観光部長 中小企業等再起支援事業でございますが、新型コロナウイルスの影響から早期の再起を図る事業に必要な販路開拓や生産性向上のほか、感染防止対策に要する経費について支援するものになっております。こちらの事業でございますが要件といたしまして、新型コロナウイルス感染症の影響により、売上高が前年同月比で三〇%以上減少している県内に本店・本社がある法人及び県内に住所を有する個人事業主を対象としております。
 この要件に該当する事業者数でございますが、約三万八千社程度ということで想定をしているところでございます。
 補助の対象件数でございますが、五月の臨時県議会において約二百件に対する予算額のほうをお認めいただいております。事業者からの反応が非常に大きいことから、今回支援を更に強化しまして約三百件相当を追加する予算案を提出しております。合わせて約五百件と見込んでおります。
 相談件数、反響でございますが、申請受付を開始した今月二十二日から専用の相談ダイヤルを設置しておりまして、昨日の二十九日現在、八百八十四件の相談を既にいただいている状況になっております。

◆庄田圭佑委員 五百件想定で八百八十四件。五百件というのは多分助成額満額で想定した場合の五百件だと思いますが、八百八十四件既に相談があるということでございます。今議会でこの予算を増額しても、まだ十分とは言いきれないと思うわけでございます。今後この事業、今度の七月の臨時会でも更に拡充で上がってくるのだろうと思いますが、拡充するお考えがあるという理解でよろしいでしょうか。

◎千葉隆政経済商工観光部長 七月議会に向けまして、いろいろ検討のほうをさせていただきたいと思っております。

◆庄田圭佑委員 すみません。仮定の話の質疑はちょっと答弁が厳しいと思っているところでございますが、やはり三万八千社対象企業があるということでございましたので、もっと幅広でやっていただくということが、このⅤ字回復に向けた取組に必要なのかなと思いますので、知事におかれましてもぜひ何とか予算を十分に割いていただけるようにお願いしたいと思います。
 最後になりますが、仙台空港感染症対策強化支援費についてお伺いしたいと思います。
 厚生労働省のクラスター対策班によれば、一日当たり十人の新型コロナウイルスの感染者が海外から入国した場合、一〇〇%に近い確率で大規模流行につながることがシミュレーション結果から示されているということでございます。
 一方で、国においては段階的に入国制限を緩和しているというような状況でございます。現在の仙台国際空港に就航している国際線は全て欠航しているわけでございますが、今後こういったクラスター対策班の情報を踏まえると、空港における水際対策というのが極めて重要だと認識しているところでございます。国際線再開前に感染症対策を実施することは言うまでもないことでありますが、想定されているこの感染症対策の内容についてお伺いいたします。

◎佐藤達也土木部長 東北・宮城の空の玄関口である仙台空港の感染症対策は、大変重要であると認識しております。現在、国際線が運航している成田空港では、PCR検査の実施や入国審査などの水際対策を国が主体となって実施しており、仙台空港の国際線の運行再開時にも国により同様の対応がなされるものと考えております。今議会でお諮りしております仙台空港感染症対策強化支援事業につきましては、こうした国の水際対策に加えまして、国内線も対象とした空港独自の感染症対策を強化するため、空港利用者の体温を確認することで移動の自粛を促すサーモグラフィーや、感染症対策に関する情報を多言語で提供するデジタルサイネージなどの整備を進めようとするものであります。県といたしましては、引き続き国や仙台国際空港株式会社と連携し、仙台空港における感染症対策にしっかりと取り組んでまいります。